ある夜、組合で講習中の実習生から電話がかかってきました。
「先生、さっき寮の近くを散歩していたら、財布を拾いました。一応、交番に持っていって、警察官に届出しました。それで大丈夫でしょうか?先生の名刺を警察官に渡しておいた方が良いですか」という連絡でした。「警察に届出したのならば、問題がありませんよ」と彼らに伝えました。本人たちは安心したようです。
皆は、日本に来て2週間もたっていなかったので、分からないことが多い状態です。入国前、母国で日本語や生活マナーの事前教育を受けましたが、実際に日本に生活しないと、慣れてこないことも多いと思います。教えてあげても、繰り返し忘れたり、間違ったりすることもあります。異文化だから、しょうがないだろうと諦めずに、実習生たちが少しでも早く日本の生活に馴染むために、当組合のスタッフは日々より彼らに生活を指導したり、しっかりサポートしております。
実習生たちは殆ど初めて外国で生活するので、緊張しているのでしょうが、指導側の私も、彼らは教えてもらったことをどこまで理解しているのかと常に気になっています。分からないことがあったら、先ず聞くこと、確認すること等を常に皆に伝えております。そしたら、今回のように、分からないことがあったら、すぐ相談してくれました。皆は日本の「ホウ・レン・ソウ」っていう言葉をよく覚えているようですが、「ホウ・レン・ソウ」は、大きなことだけではなくて、先ずこのような小さいことから実行することだと思います。講習が終わって、企業様に配属しても、この緊張感を持って、日本社会又日本の会社のルールをしっかり守り、仕事を学び、実習生活を楽しんで行けば、これから有意義の3年間になると思います。
わからないことを教えてくれる先生が身近にいることは、とても有り難いですよね^^
不安もたくさんあるとは思うけど、報告・相談・連絡することによって、1つずつ払拭出来るから、日本での生活を楽しんでほしいなぁ^^
お財布を交番に届けてくれたエピソード、ほっこりしました。☆
外国人ということでまだまだ特別な目で見られることもあるかもしれませんが、
こうして一つ一つの誠実な行動の積み重ねが今後の信頼につながりますように・・・
実習生にとっては来たばかりの外国での出来事だったとは言え、
実際の仕事の現場の外でも「ホウ・レン・ソウ」ができるというのは素晴らしいことのように思えます。
これから何かが起こった時には同じように「ホウ・レン・ソウ」で
解決を図る良い動機づけとなる出来事となったなら・・・と祈ります。
海外生活をしていて、正しいのか分からないことって沢山ありますよね。
分からないことを聞くのも緊張するけれど、間違ったことはしたくないですもんね。
悪気はなくても結果として迷惑をかけることもあるので
最初に限らず確認を取って覚えていくというのは、継続が大切ですね^^